2023.07.26『小学生寺子屋修行体験』_1日目


7月26日と27日の2日間で「小学生寺子屋修行体験」というイベントを実施しました。


毎年夏の時期に開催をしています。コロナ禍においても、縮小しつつも途切れず開催をし、今回で10周年という記念すべき回となりました。


寺子屋修行のこれまでの成果と、益々の発展を祝して、多くの人が寺子屋修行を少しでも感じられるように、1日目と2日目の様子をレポートしていきます。


子どもたちは本当に頑張ったと思います! 顔が物語っていますね。


発端はスタッフの皆さんと「10周年だから何か特別なことをしたいね」という話をしたことです。それを受けて、報国寺の住職さんからの提案で、今年は「宮島の弥山登山」をすることになりました。


弥山は、これまでに多くの修行僧が修行をした山であることから、小学生たちにも同じように修行の道を歩んでもらいたいという意味を込めて、計画を立てました。


朝7時半に柿木公民館に集合をして、報国寺の住職さんの挨拶からスタート。熱中症にならずに無事に元気で帰ってこられることを願って、みんなでバスに乗り込みました。


これから宮島へ出発で、ドキドキワクワク!


僕はバスには乗らずに、緊急車両としてバスの後ろから館長と一緒に付いていきました。


途中、トイレ休憩をした時に「バスは賑わっているんじゃないですか?」と聞くと、「意外とみんな寝ていて、とても静か」と言われました。これからの険しい登山に備えて体力温存していたようですね(笑)。


廿日市に到着をして、みんなでフェリーに乗りました。フェリーから見る海の景色や厳島神社の鳥居を見ると、気持ちが昂ってきます。


普段は山の地域に住んでいるので、フェリーはとても新鮮です!


乗船して、宮島の地に降り立ちます。


宮島に上陸をして、野生の鹿との触れ合いを楽しみながら島内を歩き、大鳥居の前で記念写真を撮りました。


良い思い出です。


砂浜に『寺子屋』の文字、良いですね!


予定より30分遅れていたので、急ぎ目で休憩地点まで向かいました。無料休憩所でちょっと早めの腹拵えです。僕も朝早くに起きて、自分で山賊むすびをこしらえました。


立派な無料休憩所があるのは、とてもありがたいです!


みんなでお弁当を食べるとおいしい。


食事を済ませて、いよいよ登山開始です。毎日、全国各地で熱中症のニュースが流れていたので、開催2日前に緊急会議を開き、色々と話し合った結果「現地へ行ってから実際に登るかどうか判断をしよう」と、スタッフの間で決めていました。


宮島は日陰が多く、思ったよりも暑くなかったため、「これは登れる!」と判断をして、登ることになりました。


ただ、女の子たちは「登山はせずに、ロープウェイで上がりたい」と言ったので、登山組とロープウェイ組で分かれ「上でまた会おう」と約束をして、僕たち登山組は山道へと足を踏み入れました。


登り始めてすぐに仏様がおわせられたので、皆で拝みました。


無事に登山できることを祈って、仏様にご挨拶。


とにかく熱中症にならないように注意を払って、こまめにこまめに休憩を取りました。早く先に行きたい子どもたちは「早く行こう」と言っていましたが、水分と塩分補給を入念にして、ゆっくり進みました。


途中に大きな岩があり、圧倒されました。自然は偉大で、とても不思議です。


圧巻の一枚岩!


巨大岩のパワーをいただいています。


さらに進むと、今度は冷たい風が出る穴がありました。みんな「天然のクーラーだ!」「ここから離れたくない」「ここに住みてぇ〜」など、とてもテンションが上がっていました。登山で汗だくになっている体には天国のような場所でした。


まるで、23度くらいのクーラー笑。


わかりづらいけど、穴の前で記念撮影してみました。


その先には、昔の修行僧が洞窟の中で護摩行をしていたと思われる跡地がありました。おそらく、多くの登山客は素通りする場所なので、今回見られた子どもたちにはとても貴重な経験になったのではないでしょうか。


時代劇に出て来そうな場所


グ〜ッと、みんなで天井を支えてます!


頂上付近まで近づいて来て、みんなのやる気がより一層上がっていきました。キツイ道を登る人しか味わうことができない絶景を堪能することができました。


雄大な自然に感動。


自分の脚で険しい道を歩んだ者だけが味わえる景色!


イェーイ(僕も写りたくて、みんなで自撮り。変なおでこ)



仁王像の前で記念撮影。あともう少しです。


一応、仁王像のポーズ(もうちょっと迫力欲しかった……笑)。


ヤーッ!(自分も撮りたくなったので、密かに自撮り。変な頭)


筋骨隆々で美しいですね。


頂上の手前でロープウェイ組と合流することができました〜!ほんの2時間程度の間でしたが、合流できたことがとても感動的でした。全員元気な状態で上まで登ることができて、大人たちはとてもホッとしました。


最後は、「競走だ!」と言って、駆け足で登っていった子どもたちの様子を見て、大人たちが子どもの元気さに圧倒されてしまいました。子どもは大人が思うよりも、うんと元気で強いことを学びました。


過酷な修行を通して結ばれたお二人、おめでとうございます!!!


事あるごとに記念撮影しがち。


蝋燭が灯されている建物は、1,200年間、絶え間なく火が燃え続けているという霊火堂です。(大きな鉄釜を熱している火が、絶えることなくずっと燃えているそうです)



ここだけの話ですが、登山中にロープウェイ組から「霊化堂に到着しました」と連絡(LINE)が届きました。僕がすかさず「霊化しないでくださいね」と返事しました(笑)。このやりとりが楽しかったです。


そんな風に、和気あいあいと言い合える関係で、スタッフも楽しみながら「子どもたちに良い体験を提供したい」という想いで動いています。


1000年以上燃え続けているのは凄い!


合流してホッとしても、頂上はまだ先です。霊火堂付近で少し休憩をして、残りの力を振りしぼってさらに7〜8分歩いて頂上へ登りました。


展望台からの景色は絶景です。小学生たちと見ることができてとてもよかったです。


展望台には、海外の人がたくさんいました。


廿日市〜広島市街地が見渡せます!


大人はくたびれました(笑)。


頂上はゴツゴツしています。


イェーイ!!!


弥山は海外の方がとても多くいました。重装備の僕らに対して、海外の方はロープウェイで上がってきているので、みんな半袖半ズボン(中には水着のような姿の人も)というとてもラフな格好でした。子どもたちはソワソワしていました(笑)。


頂上を堪能した後は、もう一度霊火堂の方へ降りました。すると、このような小さなお地蔵様がたくさん集まっている場所があることに気づきました。先ほど、目の前の顔ハメパネルで写真を撮ったときは気づきませんでした。


とてもかわいらしい。


なんだか似ている人たちがいるな〜と思ったので、こんな写真を撮ってみました。


撮らせてくれてありがとう!


とてもご利益がありそうです!


下山は、みんなでロープウェイに乗って降りました。フェリーに乗って名残惜しくも宮島を後にし、廿日市で無事にバスに乗車しました。僕は再び、館長と一緒に緊急車両です。あとは柿木公民館で合流するのみです。大きな事故がなく終えられて、とてもホッとしました。


僕らは18時半に公民館に着きました。子どもたちはみんな帰ったあとだったので、残っていたスタッフと少しだけ翌日の確認をして、スタッフも早々に解散をしました。僕は家に帰って、すぐに寝てしまいました。


登山修行は誰もリタイアする事なく無事に完遂し、残るはお寺の修行と滝修行です。


2日目に続く。


準備編

かきのきダイアリー

アユが泳ぐ高津川と有機農業の郷「吉賀町柿木村」の柿木公民館です。都会では経験し得ない田舎生活の魅力と楽しみをお届けします。都会に住んでいる人には田舎の魅力を、田舎に住んでいる人には地元の良さの再発見を。

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