こんにちは! 主事のまるです。
2月28日(月)に、吉賀町公民館主事研修が実施されました。オンラインでの研修でしたので、吉賀町以外の公民館関係者でも参加できるようにしていました。これから色々と研修があると思いますので、多様な人達と交流をして、学び合えるといいなと思います。
この日の研修は、株式会社ファイアープレイスの渡邉さんによる、「つながり」をテーマとしたお話でした。主事の僕が今まさに課題としていることを実践されているので、とても興味深い時間でした。
空間→場所→場→コミュニティ
渡邉さんは、「つながり」を事業とすることを目的にして、様々な取り組みをされています。つながりの手段としてたくさんの「場」を作ってきた経験から、1つの計算式を紹介してくださいました。
【空間→場所→場→コミュニティ】
これをもう少し細かく分解させると、
空間 + 「機能」 =場所
場所 + 「つながり」 =場
場 + 「つながりの蓄積」 =コミュニティ
と考えられます。僕はこの話を聞いて、とてもスッキリと納得感を得ました。「空間」、「場所」、「場」、「コミュニティ」の構造を理解できるようになると、外を歩いている時にモノの見方が変わる気がします。
公民館がやっていることは実は凄い?
話の中で、渡邉さんが実践をされている神戸のアウトレットモール「マリンピア」の事例を紹介してくださりました。アウトレットモールはできた当初は盛り上がりを見せていましたが、今の時代においては、単に服を売るだけでは人々が利用しづらい印象を持つようになっています。
そこで、渡邉さんがアウトレットの一角にコミュニティスペースを作って、講座やイベントをすることで人のつながりを生んでいるようです。お話を聞いていると、「まさに公民館でやっていること」に似ていてとても共感しました。公民館でやっていることって、実は凄いことだったのかもしれないと思いました。
お金が生まれる「つながり」とは?
公私共に、大学生の頃から「場づくり」を学んできた僕は、常に「お金」に対するコンプレックスがつきまとっていました。僕自身がお金に対する意識が低いだけなのかもしれませんが、ローカルにおける場づくりは人間関係がとても大事なので、それを重視するがあまりお金を度外視する傾向があります。研修の中でも「人間関係は換金できない」という話題も上がりました。
渡邉さんも葛藤されたようですが、お話してくださったことが今の僕にとっては凄く希望でした。「”人間関係を作ってくれてありがとう”と言ってくれて、対価としてお金を払ってくれる会社を探すこと」とおっしゃられました。
公民館は「社会教育」の枠組みで、行政から予算が当てられて地域住民にサービスを提供する機能を持っています。ですので、サービスの質を向上させた場合、住民の満足度が上がり地域が元気にはなります。ですが、そこには金銭的な対価が得られるわけではありません。
しかし、所変われば価値観、モノサシが変わることに改めて気づきました。都市部ではマンションの隣の住人が誰なのかも知らない、挨拶をしないほどコミュニティ(共同体)意識が薄れています。企業や商業施設等々、お金を持ってはいても人のつながりを持っていない人たちがいるところには、”つながりを創ること”はお金が発生する仕事になり得ることを考えると、今の柿木公民館での活動は、世の中的にはとても大きな価値があるものだと再認識することができました。
BBQから始まる人のつながり
行きたい場所ができました。神奈川県のロックヒルズガーデンです。ここは、渡邉さんが独立して最初に手がけたBBQ場です。少しだけテントサウナの話で盛り上がり、このお店にもテントサウナが設置されていて、ジャグジーの水風呂に入り、屋上の外気浴で”ととのう”ことができるそうです。「めちゃくちゃ行きたいです!」と言うと、「ぜひ一緒にととのいましょう」という話になったので、熱が冷めないうちに行きたいです!
また、一緒にこの研修に参加していた朝倉公民館の主事が「出張BBQはやっていないんですか?」と、ナイスアシスト! 新たなつながりが生まれました。
吉賀町に来て3年になりますが、BBQって人間関係を円滑にするためにはとても有効なツール(遊び、活動、場)だと思います。今は大人数で飲食することは難しい状況ではありますが、自然豊かな吉賀町だからこそできる「BBQから始まる人のつながり」を生み出せるような公民館主事にななりたいです!!!
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